「Ordinary than Paradise 何事もなかったかのように」

 

北村 早紀、吉國 元、石原 絵梨、赤羽 佑樹、中野 由紀子

 

2021年8月29日(日)ー2021年10月3日(日) 12:00ー19:00(金・土は20:00まで)火曜休場

 

アキバタマビ21

 

 

 

 

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2020年、新型コロナウイルスの感染拡大と緊急事態宣言により、私たちの日常はあっけなく瓦解しました。

 

それぞれが喪われた日常と、その脆さに戸惑う日々を送るなかで、本展覧会の原案は生まれました。

 

私たちは生活様式や考え方そのものに大きな変化を強いられつつも、気づけばこの世界に順応し、新たな日常を「何事もなかったかのように」生きています。

 

制作とは、作家にとってのParadise(楽園・憧憬)の追及や視点を実在化する営みという面でOrdinary(日常・平凡)との対比、表裏、あるいは逃避といったさまざまなアプローチを孕んでいます。

 

本展では、作家がそれぞれの変化の中で、自らのOrdinaryとParadiseを問いながら制作した作品群を紹介します。

 

この展覧会が鑑賞者の「新たな日常」に根ざした感覚に働きかけ、鑑賞者自身の中の変化に気づきを与える機会となれば幸いです。

 

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《参加作家》

 

北村 早紀 (Kitamura Saki)
1989年 長崎県生まれ
2013年 多摩美術大学 美術学部絵画学科版画専攻 卒業
2015年 多摩美術大学大学院 美術研究科絵画専攻 版画研究領域修了

 

⽊版画の版表現をルーツに、⼈物画をモチーフとして版画、絵画、イラストレーションなどを制作する。

 

 

石原 絵梨 (Ishihara Eri)
1987年 愛知県生まれ
2011年 多摩美術大学 美術学部絵画学科油画専攻 卒業

 

書家の⺟を持ち、本業の広告グラフィック制作の傍ら、タイポグラフィやイラストレーションを制作する。

 

 

赤羽 佑樹 (Akaba Yuki)
1987年 栃木県生まれ
2010年 武蔵野美術大学 造形学部芸術文化学科 卒業
2012年 武蔵野美術大学大学院 造形研究科修士課程 写真コース 修了

 

「⾒ること/認識すること」について考え、写真というメディアを⽤いて認識のズレについて考察する。

 

 

吉國 元 (Yoshikuni Moto)
1986年 ジンバブウェ・ハラレ生まれ。
2015年 多摩美術大学 造形表現学部造形学科油画科 卒業

 

幼少期を過ごしたジンバブウェで出会った⼈々と「出会い直す」試みとして絵画を制作する。

 

 

中野 由紀子 (Nakano Yukiko)
1989年 東京都生まれ
2013年 多摩美術大学 美術学部絵画学科油画専攻 卒業
2015年 多摩美術大学大学院 美術研究科絵画専攻 油画研究領域修了

⽇常⽣活の中や夢で⾒た気になる⾵景を、⾃分の記憶を⼿繰り寄せ⼼象⾵景として描く。

 

 

《関連イベント》

 

●ギャラリーツアー配信 9月5日(日)14:00〜
●トークイベント配信 9月25日(土)14:00〜16:00
『今、「何事もなかったかのように」絵が描けるか?』

 

展覧会の企画が始動した2020年3月から展覧会開催の時点に至るまで、
大きく変容した社会と作家の視点を取り巻く距離感の変化や、
媒体として平面がもつ役割または可能性について議論し、見解を深めます。

 

トークゲスト:山本浩貴(文化研究者・金沢美術工芸大学 美術工芸学部美術科芸術学専攻講師)
※配信URL・詳細は、アキバタマビ21ウェブサイトおよび『Ordinary than Paradise 何事もなかったかのように』Webサイト等でお知らせします。