October Show / 国本泰英・中野由紀子2人展

Nii Fine Arts Tokyo / ARTDYNE共催

 

 

2020年10月9日(金) - 25日(日) <木・金・土・日 開廊>12 : 00 – 19 : 00

 

ARTDYNEはこの度、Nii Fine Arts Tokyoとの共催により国本泰英・中野由紀子2人展を開催いたします。

自身の生活を取り囲む情景や、インターネット、雑誌などで得た様々なイメージの中から人を捉え、描く国本泰英。何気ない景色や日常目にする植物を題材とし、身近な「もの」の気配や息づかいに目を向け、ユニークなモチーフを自在に組み合わせて透明感の有る不思議な空間を作り出す中野由紀子。二人の作品を同時にご覧になれるこの機会にぜひご高覧くださいませ。

※状況により、入場制限を行う場合がございます。なにとぞご理解を賜りますようお願い申し上げます。

 

国本 泰英 / Yasuhide KUNIMOTO
1984年大分県生まれ。
2006年 九州産業大学芸術学部美術学科絵画コース卒業。美濃・アーティスト・イン・レジデンス 紙の芸術村に参加。
2015年「BEPPU PROJECT 2015」に参加、40mの壁画を制作する。16年「Local Prospects 2」三菱地所アルティアム招待作家。
「大分アートクロニクル」大分県立美術館に出品。19年「回遊劇場-SPIRAL-」に参加、大分市市街地に15mの壁画を制作する。

 

<アーティストステートメント>
2020年、予定されていた展覧会が次々と中止や延期になってしまった。急に宙ぶらりんになったような気分。そこで、子供の頃の自由な時間、特に1人の時、自分は何をして楽しんでいたんだろうと考えてみた。
けん玉、ミニ四駆、スーパーファミコン、マンガ等、色々思い当たる中、スポーツカードを熱心に収集していたことを思い出した。
当時収集したカードの一部を収めたファイルを実家から持ち出し、閲覧してみる。その中に見つけたプロレスのカードは、9種類集めるとひとつの写真が完成するというものであったが、全てを揃え切れないままになっていた。
あと3枚。もしやと思い、インターネットで探してみた。欠けていたピースはあっという間に埋まり、黄金のトロフィーを誇らしげに掲げた、初代タイガーマスクの勇姿が現れた。

 

 

中野 由紀子 / Yukiko NAKANO 1989 年東京都生まれ。
2015 年 多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻油画研究領域修了。
主な展覧会: 「Emerging2018 中野由紀子展『見すごしているもの』」(TOKAS 本郷、東京)、「昔の日記、通勤と散歩」(Circle gallery & books、東京、2017)。
入選・助成歴: 「第20 回グラフィック1_WALL 審査員奨励賞菊地敦己選」(2018)、「第31 回ホルベイン・スカラシップ」奨学生(2016)。

 

<アーティストステートメント>
最近ホームセンターによく行きます。
植物コーナーが好きでよく見に行くのですが、そこに並んでいる観葉植物はなんとなく暇そうにして見えます。
今年の春から夏にかけて家にいなければならない日々を過ごしていていた時、時間はあるのになかなか絵が描けませんでした。
退屈なような暇なような、焦りはあるのにぼんやりとした時間を過ごしていました。
ホームセンターの観葉植物たちは、そんなぼんやりとしていた自分とどことなく重なる気がしたのです。だからか、ちょっとほっとした気持ちになりながら絵を描いています。